2010.04 アスリートブログ・ランキング
| 大会名 | シリーズ第6戦 全日本選手権大会 |
| 会場 | 石川県瀬女高原スキー場 |
| 天候 | 晴れ |
| 気温(スタート地/ゴール地) | 17℃/21℃ |
| コース | 全長3650m |
| 標高(スタート地/ゴール地) | 1010m/344m |
| コースコンディション | ウエット&ドライ |
| 日時 | 2009/10/8~10日 |
| 予選 | 5位 | タイム:4分55秒457 |
| 決勝 | 2位 | タイム:4分46秒968 |
大会前日の7日の台風18号が日本列島を直撃し、石川県も暴風域に入ったためゴンドラの運転は中止され、練習日が1日キャンセルされた。
更に台風の影響で今大会コースの1番の難所でもあるブナ林に、倒木や石などがあちらこちらに散乱しコースを封鎖するかたちとなってしまっていた。
それを確認した大会運営側が苦渋の決断で今回はブナ林の使用を見送った。
これによりコースは大幅に変更され全コースハイスピードセクションになってしまった。
台風が去った後も雨予報が続き決勝日も雨になるとなっていたが、その後雨が降る事はなくコースは徐々にドライコンディションへ変わって行った。
ジャパンシリーズも今大会で最終戦となり、ポイント争いからも目が離せないレースとなった。
マウンテンバイク・ダウンヒルには3つのタイトルがある。
1つは年に1度だけ開催される全日本選手権。この大会は獲得ポイントが多く勝てば全日本チャンピオンの称号が与えられる。
次にナショナルランキング。これは全日本を含める全7戦の中からポイントの高い4戦が選ばれ、その総合ポイントでナショナルチャンピオンが決定する。
来シーズンのゼッケンはナショナルランキングで決定されるが、全日本選手権では獲得ポイントが格段に高い為、全日本選手権で勝てばナショナルチャンピオンに大きく近づく事となる。
そして最後はシリーズチャンピオン。これは全日本選手権を除くジャパンシリーズ全6戦のうち、獲得ポイントの高い4戦が選ばれチャンピオンが決定する。
最終戦で表彰式が行われるのはシリーズチャンピオンだけとなる。
以上3タイトルのうち井手川は全日本選手権を3番で終えているため、残すはなナショナルとシリーズの2タイトル。
今大会までは全日本選手権で勝ったTeam Ikuzawaの向原選手が、ナショナル・シリーズ共に1位となっており、井手川はナショナル・シリーズ共に2位に着けていた。
井手川がナショナルランキング1位になるには向原選手が今大会で予選4位決勝5位以下の場合、井手川は予選4位決勝1位になる必要があった。
しかし向原選手が予選4位決勝4位の場合は、井手川は予選・決勝とも1位になる必要があった。
要するに他人の成績はコントロール出来ないので、井手川が出来る事は最高の走りで予選・決勝のどちらもを1位で終える事が重要となっていた。
この素晴らしいポイント争いに多くの人が注目し期待を集めていた。
だが、最終の結果がこんな事になるとは誰も予想すらしていなかったであろう・・・。
予選でのポイントも大きく響くため、いつも以上に集中し入念なアップを繰り返し予選をむかえた。
この日は午後からやや雨が降ると言われていたため、コースは乾き始めていたが先を見越してタイヤはウエットのまま走る事に決めた。
今回のコースは全てハイスピードに変更になったため、正直ウエットタイヤではハイスピードは速度が上がらず、タイヤもよれてしまい限界位置が低い。しかしまだウエットな区間が残っていたため、ブレーキングが良く泥付きも少ないタイヤを選択した。
予選を1番目にスタートし前半をリズム良くクリアしていったが、その後中盤から後半になるくらいのところに自転車1台が通るのにやっとな幅の、根っ子&ペダリングリズムセクションがある。
そこで少し速度が上がりすぎたと思った瞬間に、フロントのタイヤが根っ子で滑りまさかの転倒をしてしまった。
今回の予選では絶対にタイムロスは出来なかったが、まさかの転倒で大きくタイムロスしてしまったため、そこから挽回しようとペース配分や決勝の事は考えずペダリングし力を出し切った。
しかしそこでのロスは大きくゴールした時のタイムは目標タイムまで届かなかった。
少しの希望を持ち残りの選手と向原選手を待つ事に。
だが井手川の次の次にスタートしていた向原選手がなかなかゴールに姿を現さず、ようやく見えた時には後方選手に抜かれてしまっていた。
何かトラブルが起きている事は明確だったが井手川自信が転倒していたため、予選を何位で通過出来るかが気がかりになっていた。
その後向原選手を確認したところ、フロントタイヤがパンクし2度転倒してしまったようで、なんと最終戦でまさかの予選不通過という結果になってしまっていた。
これには井手川を含め多くの人たちが驚いた。
このまさかの展開に井手川はナショナルチャンピオンへの道を期待したが、最終的に予選結果は残念ながら5位となってしまった。
この時点で井手川のナショナルチャンピオンは不可能となってしまったため、残すはシリーズチャンピオンとなり決勝では優勝とシリーズチャンピオンの2つを目指す事となった。
予選5位たっだ井手川がシリーズチャンピオンを獲得するのは、決勝で5位以上の成績を残さないとシリーズチャンピオンも獲得出来なくなってしまう。
普通に走れば難しい事ではないが、予選でも転倒してしまっているため過信は出来ず決勝では優勝という大きな目標もあった。
予報されていた決勝前の雨も全く降らず晴天のまま決勝前となった。
決勝前には多くのライダーがタイヤの選択で悩み、各チームを視察し確認したりもしていた。
井手川も決勝時間のギリギリまで悩んだ結果、今回の大会では決して調子が悪いわけではなく、ミスから転倒を招いていた為、これまで使用していなかった前後ドライタイヤを選択せず、ペダリング重視のドライ用へとリアタイヤのみ変更した。(もちろんドライ用はKENDAをしようした)
もし今回シリーズチャンピオンが掛っていなかったり、調子があまり良くなくてタイムが伸びていなかったら、前後ドライ用で勝負に出ていただろう。
しかし決勝でいきなりそれを選択する賭けは正直出来なかった。
もう決めてしまったからには迷いはなくスタート時間をむかえた。
スタートし1コーナー目でリアのドライタイヤの良さに気が付きビックリした。
コース上にはまだウエットなところもあるのでそこだけは少し慎重に走ろうと思っていた。
前半を走る中でも高速での速度の乗りが予選とは全く違い、グリップ感もとても信頼出来ていた。
しかしそうなってくるとウエット用を使用しているフロントは、高速区間ではハンドルが取られグリップが限界を超えていると感じていた。
そんな中で加重を掛ける位置を前後で調整しながらライディングを続けていった。
そして予選で転倒してしまった区間に差し掛かったが、やはり転倒を避けたいがために速度を落とし走行する事となってしまい、テクニカルセクションでは守りの走りをしてしまていた。
その後ゴール前の長いペダリングセクションまでは無難に走り切る事が出来たが予選の思わぬ転倒で無駄な力を使ってしまったため、ゴール前のペダリングで思ったよりも足が重く思うようにペダリング出来ないまま気力でゴールした。
ゴールした時点で暫定1位になり残すは4人。
次の永田選手とその次の門脇選手にはタイムは更新されなかったが、予選2位の安達選手が現れた時タイムディスプレイは早い段階で切り変わり、タイムを約4秒更新され順位を落とした。
残すは予選1位の青木選手のみとなったが、青木選手は井手川のタイムを0.4秒更新するのみとなり、安達選手の優勝が決まり井手川は3位が決定した。
その時点で井手川のシリーズチャンピオンが決定し、今シーズンの熱い戦いの幕が下りた。
その後安達選手との会話で、安達選手は前後ドライ用のタイヤを選択し、それは走行し正解だったと話していた。
井手川自身もゴールしドライ用が正解だったっと確信してたが、やはりスタート前にはその賭けは出来なかったっと話していた。
今回のレースは色々なタイトルが掛って久々に何かに追われる気持ちでしたが、とても楽しく良い気持ちでレースする事が出来たと思います。
結果としては残念な部分もありますが、最後にシリーズチャンピオンを獲得出来て良かったと思います。
これも全てこれまで応援して下さった皆様のお陰だと感じております。
今年はまだ11月にマレーシアでアジア選が控えており、3連覇も掛っている大会ですので、まずはそこでしっかり勝ってからまた来シーズンに向けて頑張って行きたいと思っております。
これからもご指導ご声援のほど宜しくお願い致します。
まずは今シーズンお世話になりましてありがとうございました!!
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